Mar 17
映像の難しさは、文章や音楽、絵画とは違い、想像力だけでは作れないことにある。いい天気の映像を作りたければ天気が晴れるのを待つしかないし、大波を撮りたければ海が荒れるのを待つしかない。そういう意味で映画監督という芸術家は、非常に困難な仕事を行っているといえる。華やかなだけの職業ではないのだ。
テレビなどは、まず、カメラのレンズを用いて光の強弱を電気信号に変換している。この情報をテレビに送り、テレビでは情報を再び映像に変換している。最近のハイビジョンやフルハイビジョンなどのテレビは桁外れに多い情報量を処理しているので、あれだけ美しい映像を楽しむことができるのだ。
日本では映像の世界と舞台の世界という2つの世界で役者の住み分けがされている。しかし面白いことに、これがアメリカになると、同じ映像の世界の中に、テレビの世界と映画の世界という2つの世界が存在するのだ。人気のテレビシリーズであっても、ハリウッドスターが登場することは絶対にない。
映像技術の進化は恐ろしいほどのスピードだが、問題はすべての消費者がこれについていけないということにあるのではないだろうか。2011年には地上アナログ波の放送が終了してしまうが、地上デジタルテレビやチューナーを持っていない人はいまだに多い。映像の進化は経済的にも辛いものなのである。
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